(スマイスター)リフォームの理由

一般的に、リフォームをする動機として最も多いのは、住宅の老朽化だと思われます。
家が傷んだり汚れたりと、老朽化による不具合が色々と出てきて困ることも増えます。

リフォームする理由とは

懐事情と相談して悩んだ末に、リフォームを決断するといった流れが主なリフォームをする理由のようです。
しかし、近年リフォームの理由にはある変化が起きているようです。

国土交通省の平成29年度の「住宅市場動向調査」によりますと、住宅リフォームの理由として、「住宅を長持ちさせるため」が長期的に見て増加傾向にあるそうです。
住宅の老朽化がリフォーム理由の1位であることは変わりありませんが、長持ちさせるためという理由は長年2位だった「台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった」という理由を抜きました。4位の「不満はなかったがよい住宅にしたかった」という理由も順位こそ上げていませんが、割合としては増加しています。

「住宅の老朽化」と「水まわり設備が不十分」というのはいわば「問題が起こったから対処した」「不満を解消した」という理由になります。
問題が起こらなければ、これらのリフォームは行われていませんので、消極的理由ともいえます。
これらが長年リフォームの理由で1位2位を独占していたというのも、これまでのリフォームの理由が消極的だったことを物語っていたと思います。

対して「住宅を長持ちさせるため」と「よりよい住宅に」というリフォーム理由は「問題を未然に防ぐ」「積極的な改良」といえます。
問題が起こる前に自分の住宅を強化することを目的としたリフォームであり、こちらは積極的理由といえます。
長年リフォーム理由の3位と4位だったようですが、「住宅を長持ちさせたい」という理由は2位に躍進し、「よりよい住宅に」という理由も4位ながらその割合を増やし続けています。

このことから、リフォームというものが以前に比べ、いわば対症療法的な、必要だから行うという消極的だったものから、「積極的な改良」の手段として認識を改め始めているともとれます。
もちろん必要に迫られてリフォームをしたという方も多いでしょうし、今後もそういったリフォームは続いていくと思います。
しかし住宅建築の選択肢として「家を新築する」と同列に「家を改良する」があり、今後増えていくであろうことは、世帯数よりも住宅数が多い日本の現状では容易に予想されます。

では、具体的にどのようなところをリフォームしているのでしょうか。
同じく住宅市場動向調査の「住宅内設備」という項目で見ると、「台所・便所・浴室等の設備を改善した」が85.2%と他を圧倒して多くなっています。

ほとんどが水まわりの設備機器の交換や新設をしているようです。
設備機器というのは水まわりのものが故障の確率はどうしても高くなりますので、この結果は当然かと思われます。
「住宅の構造」という項目で見ると、「断熱工事・結露防止工事等を行った」が67.7%、その次に「基礎・構造の補強を行った」が45.2%となっており、いずれも家を長持ちさせるためのリフォームといえます。

リフォームした箇所に目を向けても、水まわりの設備は別としても、快適さの向上や家の補強といった「積極的な改良」にシフトしつつあると考えてもよさそうです。
こういった積極的なリフォームには、より規模の大きいリノベーションの流行も関係しているといえます。

特に若い世代では、中古住宅を購入してリノベーションすることで、自分好みの家にしたい、快適に過ごせる家にしたいという考え方が広がってきているようです。
限られた資金のなかで柔軟な発想と工夫を凝らし、住まいの満足度を自分たちで上げていくことで、自ら人生の主導権を掴もうとしているのかもしれません。

他方、子供たちが独立を果たした年配の夫婦が快適なセカンドライフを送るために、高齢者向けの仕様にリフォームするという場合もあります。
ライフステージの変化に伴い、家族の変化とともに家の形も変えていくというのは今後主流になっていくかもしれません。

リフォームの理由の微妙な変化には、住まいに対する考え方が少しずつ変わってきていることが影響しています。
人口減少や空き家問題など起因として、人口に対する住宅の数のバランスは今後どんどん変わっていきますので、住まいに対する考え方というのもいまだ変化の途中なのかもしれません。

将来的に再びリフォーム理由の傾向から推測して、さらに変化した住宅に対する考え方を知るのも面白いかもしれません。
自分が参考にしているスマイスターでも様々なリフォーム事例がのtっているので、こちらも参考にしてみたらよいのではないでしょうか。